大混戦グループE

私はチェコVSガーナを見てたのですが、私が応援するチェコが負けてしまいました…。
中盤の勝負、特に運動量と厳しいディフェンスでガーナが上回ったこと、
チェコのディフェンスがガーナFWのスピードにうまく対処できなかったこと、
チェコワントップのロクベンツに球が全然収まらなかったことなどが主な要因でしょうか。
ロシツキーネドベドには密着でマークをつけ、高さのあるロクベンツにはジャンプ力で対処、
サイドのプラシルポボルスキーサイドバックがしっかりついてました。
こういうときにサイドでドリブルできるスミチェル、前線でボールをキープできるコラー、
スピードと決定力のあるバロシュがいないというのが大きかったですね。


ガーナはサイドバックはほとんど上がらず、中盤より上の選手で攻める感じ。
ボランチのエシエン、アッピアの2人は、ロシツキーネドベドのマークという重責を担いつつ、
マイボールになったらしっかりと前線に進出して、ミドルシュート等も放っていました。
ガーナは中盤からどんどん人が進出してきていたので、チェコのフォアリベロである
ガラセクは対応することができていませんでしたね。後半頭からポラックに変わりました。
ポラックのほうがドリブル等ボールを持って前進する力が上ですからね。
とにかくガーナがチェコのストロングポイントを消し、ウイークポイントをうまくついたという試合でした。


でも印象深いのは、チェコのGKチェフですね。もうほんとにスーパーセーブ大連発。
GKがチェフじゃなかったらガーナには何点入っていたか分からないです。1対1何回止めたんだろう。
現役最強GKといっても過言ではないと思います。やはりチェルシーの失点の少なさは
テリーの存在もあるけど、やはり彼の存在を抜きにしては語れないかな、と。
まだ若いし(まだ24)、あと10年はいけそうです。
参考までにこの試合についての宇都宮さんのコラム。やっぱり世代交代うまくいってないよね、チェフ以外。


で、もう一つのE組の試合は、アメリカがイタリアと引き分けました。試合をまだ見てないので
何ともいえませんが、2人退場になったアメリカが、よくイタリアの攻撃をしのいだなという印象。
初戦チェコに0-3と完敗を喰らったアメリカですが、その強さを見せつけたかな、と。
しかし両方合わせて退場3人というのはいかにも多すぎ。
ただそのすべてが退場に値するファールだったようなので、仕方ないですけどね。
イタリアはどうなのかなあ。まだやはりトッティのコンディションが悪いみたいだし、
2トップ、特にトニがいけてない。シーズン30ゴールはどこへ行ったんだ、と。
ディフェンスは相変わらず悪くないので、前線をどうにかすれば問題なさそう。
引き分けとはいえ、まだ勝ち点4でグループトップですからね。


しかし、そのイタリアの最終戦の相手は、負けてもうあとがないチェコ。ただしチェコはかなり不利。
DFの要ウイファルシがお馬鹿な退場(あれ、暴言?)に伴い出場停止、
負傷者続出のFWに貴重の駒ロクベンツも累積警告で出場停止、
FWはコラーが帰ってきて強行出場の見込みですが、ウイファルシの代わりはどうするんだろ?
イラネクか、ラドスラフ・コバチか。いずれにしてもイタリア相手にはかなり厳しいです。
できればバロシュも復帰できれば、いざというときの切り札に使えるんですがね。
一方のイタリアはデ・ロッシが退場で出場停止ですが、そのポジションはガッツさんがいるので問題なし。
むしろデ・ロッシよりも中盤の安定という意味では上になるような気もします。
他にいじってくるとしたら、ザッカルドを外してザンブロッタを右に回し、左にグロッソを使うと。
あとは絶不調のトッティとトニの処遇をどうするか注目。ここで思い切ってデルピエロイアキンタ
を先発で使ってくることができたらリッピは本当に名将なのですが。


アメリカVSガーナは予測不能です。かなりの好勝負は期待できます。
ただ、ガーナはFWのアザモア・ギャンと中盤のムンタリが累積警告で出場停止、
チェコ戦の得点者2人がいないというのは結構厳しいかも。
中盤はエリク・アッドを使ってアッピアをひとつ前にあげ、FWはピンポンを使うのかな。
アメリカはポープとマストロエニが退場で出場停止。
ポープの代わりはボカネグラを中で使って左SBをルイスにするか、コンラッドをCBで使うか。
マストロエニのところはどうするかなあ。勝ちに行くというのなら、
レイナのワンボランチにして、攻めの選手を増やす考えが有力かな。
ただこのグループは2位抜けになると間違いなく相手がブラジルなので、
どのチームも勝ちを目指して戦ってくるでしょうね。面白い試合が期待できそうです。