数の数え方

id:encyclopectorさんのエントリーから。いつもお世話になっています。
encyclopectorさんはドイツ語の数の数え方のほうがフランス語より分かりにくい、
との考えをお持ちのようですが、私はやはりフランス語のほうが分かりにくい。
考え方は人それぞれなので、どうこう言う筋合いのものではありませんが、
私的にはなにが問題かというと、ずばり「規則性のなさ」。
ドイツ語は確かに21=einundzwanzigというように「1と20」のようになるわけで、
考え方としては日本人になじみにくいところはあるだろうけど、
71はeinundsiebzigだし、80はachtzigと99まで規則的に続きます。
あと、全部一語にくっついてしまうというドイツ語の表記法も日本人には分かりにくいかも。


しかしフランス語はですよ、21=vingt et unという数え方はなぜか69で終わってしまって、
71はsoixante et onze、つまり60+11となる。これは日本人には理不尽極まりない。
(これはつまるところ60進法の影響だといわれてますが)
そして80は4×20のquatre-vingts。そして90は4×20+10でquatre-vingt-dix。
ここまでくると頭の中はぐるぐる。100になってcentとなりようやく落ち着く。


日本は中国由来のものの数え方で、10進法以外何者でもない。
人間の指は10本なので、10進法というのは考え方としてはシンプルだと思う。
しかし10は3で割れないので、12進法とか60進法とか出てきたのかと思う。
16進法というのは2進法の延長だから、デジタル時代の産物かな?
たまに数字について考えてみるのも面白い。


参考
wikipedia 十二進記数法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E9%80%B2%E8%A8%98%E6%95%B0%E6%B3%95
wikipedia 六十進記数法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E5%8D%81%E9%80%B2%E8%A8%98%E6%95%B0%E6%B3%95
・ドイツ語の数体系
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/number/germanj.html
・フランス語の数体系
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/number/frenchj.html
・イタリア語の数体系
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/number/italianj.html
こう見るとイタリア語はかなりすっきりしてるね。
しかしフランス語以上に分かりにくい言語見つけてしまったよ。
デンマーク語の数体系
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/number/danishj.html
なんか分数の概念が入ってて難しいぞ。