今シーズンのプレミアリーグを振り返る

今シーズンはプレミアシップは終了しているので、ちょっと振り返ってみる。
順位表
得点ランク


・優勝…チェルシー
FAカップアーセナル
カーリングカップチェルシー
・CL出場権…アーセナル(リーグ2位)、マンチェスターU(同3位)、エバートン(同4位)
UEFAカップ出場権…リバプール(同5位)、ボルトン(同6位)、ミドルスブラ(同7位)
・チャンピオンシップ降格…クリスタル・パレス(同18位)、ノーリッジ(同19位)、サウザンプトン(同20位)
・得点王…アンリ(アーセナル:25得点)


とにもかくにもチェルシーがダントツの優勝を飾ったわけです。
勝点95、勝利数29、失点15はいずれもプレミア新記録だそうです。
ちなみに1敗してしまったので、アーセナルのようにシーズン無敗はならなかったわけですが、
このチェルシーに土をつけたのはマンチェスター・シティでした。
この圧倒的強さの理由として挙げられるのは、やはりその守備の固さ。
リーグは全部で38試合ですから、失点は1試合平均0.39点。信じられない。
その守備の中核をなすのが、
プレミア1年目ながら、既にプレミアを代表するGKになった感のあるチェフ、
キャプテンとしてチームを引っ張り、プレミア屈指のCBに成長したテリー、
そして世界一のアンカーといっても過言ではないマケレレ
の3人を中心とするセンターライン。
そしてパウロ・フェレイラギャラスの両サイドバックも奮闘していた。
攻撃をみてもアーセナルの爆発力には及ばないものの、休みを知らない男ランパードを中心に、
その突破力でサイド攻撃の核となったダフやロッベン、ついに才能の開花したジョー・コール
中盤もこなせる柔軟性のあるグジョンセンと非常にバランスが取れたメンバーである。
そしてなんと言っても監督のモウリーニョの卓越した戦術眼と指導力でしょう。
マケレレ以外はメンバー的にも非常に若いチームであるので、来季もいけるかも。


一方それに対抗すべきだったチーム、特にアーセナルマンUに関しては、
やっぱり一言で言うと「中だるみ」感がかなりあったような気がします。
まず両者ともかなりの長期政権ですよね。ファギーは言わずもがな、ベンゲルだってかなり長い。
そして主力選手が軒並み高齢化してますからね。ベルカンプロイ・キーンを筆頭に
ギグススコールズ、ピレス、キャンベルといったところはみんな30代です。
でもチェルシーとの決定的な差はやはりゴールキーパーかと。
なんせ「レーマン(笑)」と「キャロル(笑)」ですからねえ。
二人とも能力が高いのは間違いないんだけど、どうにも安定感がなくてファンタジスタ系なのよ。
幸いにも降格した2チームにはニエミ(セインツ)とグリーン(ノーリッジ)という
安定感のあるキーパがいますんで、触手を伸ばす可能性は大でしょうね。
でも2チームとも金がないんだった…。この「金」って言うのが差なのかも(泣)
とはいえ、マンUルーニーC・ロナウドがいるし、フレッチャーも覚醒し始めた。
アーセナルファン・ペルシーは今後が期待できるし、セスクやセンデロスもまだ10代。
世代交代(監督含む)がうまくいけば、来季は期待できるかな。


とはいえ今季最大のサプライズはエバートンのCL出場権獲得ですよね。
リーグ開始前はルーニーだけでなくラジンスキーを放出し、降格候補筆頭かと思っていたら、
ベントやカーヒルといった新戦力がかみ合い、クリスマス頃でも4位キープ。
冬にはグラベセンというチームの要を失うという最大のピンチを迎え、
これはもうだめだと思っていたが、なんだかんだで奇跡の4位キープでフィニッシュ。
モイズ監督は今シーズンの最優秀監督賞をモウリーニョを押さえて受賞しました。
来季はCLも見越した戦力補強が行われるでしょう(ルーニーマネーも余ってるし)。
ただCLに出場したいわゆる「プロビンチア」はそのシーズンの成績が芳しくないもの事実。
そのジンクスを打破すべくエバートンにはがんばって欲しい。


そのエバートンの躍進の一方、永遠のライバルリバプールは非常に評価が難しい。
まずリーグ戦はダメダメでしょう。やはり4位は確保したかったよね。
けが人が多かったこともあるけど、攻めも守りも淡白だったというかなんと言うか。
その一方でチャンピオンズリーグは見事に決勝進出。
決勝トーナメントは準々決勝、準決勝とユーベ、チェルシーといった
リーグチャンピオンチームを1点差で守りきっての勝利でした。
冴えなかったリーグ戦とは対照的でしたね。
ベニテスがプレミアにはまだ慣れなかったけど、CLには慣れてたとかそういうことなんでしょうか?
来季もジェラードの放出さえなければ、プレミアの優勝候補の一角であることは間違いないでしょう。


その他ヨーロッパを獲得したチームも健闘でしょうね。
ボロは大量補強したのでその成果が出たといえばそれまででしょうが、
あの個性的なメンバーをうまくまとめられたことがいい結果を生んだんでしょう。
それはボルトンについても同じことが言えるわけで、まさにアラーダイス再生工場ここにあり
ってな具合で、多士済々のベテランをうまく使ってのUEFAカップだと思います。


最後に降格チームについて。
稲本所属のWBAは最後の最後の大逆転で残留となったのですが、
降格の3チームとの差はそれこそ運以外の何者でもないと思いますね。
しかしセインツが降格するとは思いませんでしたねえ。
あれだけメンバーが揃っていながら。まあシーズン途中で
エースのビーティーが抜けましたが、その後にはクラウチがブレイクしましたし。
やはりディフェンスなんでしょうね。リーグ最多失点(66点)では残留もままなりませんよね。


いろいろかいてたらやたら長文になってしまいました。
すみません、てか読みにくくなっちゃいましたね。