その他11月1日市町村合併

上記に挙げた2つの市以外にも11月1日には全国各地でたくさんの市が誕生しています。
その中で気になったものを紹介。


山梨県北杜市
北巨摩郡明野村須玉町高根町・長坂町・大泉村・白州町・武川村の7町村が合併して誕生。
正直この文字だけ見てもどこだかわからない市名が誕生してしまいました。清里もこの市に含まれます。
「杜」の字は植物の「やまなし」を意味し、「北杜」で「やまなしの北」ということらしい。でも一般には分かりにくい。
ちなみに地元での投票結果では「八ヶ岳市」が1位だったそうですが、なぜか外されたと。
長野県側からの圧力があったのでしょうか。でもこちらだとその市がどこにあるか一目瞭然ですよね。
ちなみにこの商品のネーミングの由来はここかららしい。白州にはサントリー醸造所がありますものね。


三重県伊賀市
上野市、阿山郡伊賀町島ヶ原村阿山町大山田村、名賀郡青山町の5市町村が合併して誕生。
これは他にないくらいドンピシャなので新市名に文句があるのではなく、ひとつ気になることがある。
近鉄伊賀線に「上野市」という駅(旧上野市の中心駅です)があるのだが、合併後はどうなるんだか。
今のところ特に改称の予定はないようですけど。


島根県雲南市
大原郡大東町加茂町木次町、飯石郡三刀屋町吉田村掛合町の6町が合併して誕生。
竹下登氏のふるさとの地域です。出雲の南なので「雲南市」。単純明快。
しかし仮名で書くと「ウンナン」。ウンナンといえばウッチャンナンチャン。狙ったとしか思えん。
また漢字で書いても中国雲南省と共通。単純に見えて奥が深い地名かも。


広島県江田島市
安芸郡江田島町佐伯郡能美町沖美町大柿町の4町が合併して誕生。
江田島といえば、「魁!男塾」(笑)ではなく、旧海軍兵学校で有名なところ。
今でも海上自衛隊幹部候補生学校があります。ちなみにこの江田島、ちょっと不思議なんです。
地図で見ると分かるのですが、見た目はどう考えてもひとつの島なのですが、
地名としては「江田島」「西能美島」「東能美島」と3つに分かれています。
それもあって今回の市町村合併になったのですが、市名は知名度の高い江田島が採用されたというわけ。
ちなみになぜ地名が3つに分かれているかは、ここに記述があります
江田島能美島はもともと別の島だったようですが、能美島は東西に分かれていたことは
過去の歴史を振り返ってみても一度もないようで、それが正式の地名として地図にも
採用されているのは国土地理院としても今もって謎のようです。


岡山県瀬戸内市
邑久郡牛窓町邑久町長船町の3町が合併して誕生。
場所は確かに瀬戸内ですが、こんなに普遍的な地名を市名に使用してよいものなのか。
八ヶ岳以上に問題だと思いますが。こうなったら早い者勝ちなんでしょうか。
ちなみに「白神市」でも秋田と青森で問題になってますよね。っていうかYAHOOのトピックスになってる。
こっちは相当大きな問題になってるようで。
でも新市名ってのは紛糾するよね。上述の江田島も相当もめたらしい。「能美島の立場がない」と。
私の実家の近所では、さいたま市の区名問題もあったし、川口、鳩ヶ谷、蕨の3市合併は
新市名候補が「武南市」になってへそを曲げた川口が合併協議会から離脱し合併は宙に浮いてしまったし。
まあ面積・人口を考えても、川口が他の2市を吸収する形になるのは一目瞭然だし、
「川口」の名前が残らない(当然住民投票は1位だし)とそりゃ川口もすねるわけだよ。
全然「無難」な名前ではなかったわけですわな(久々マイナス30度の寒さでした)。