Jリーグ2ndステージ第12節 浦和レッズVS清水エスパルス

最初別件の用事があったので、この試合は見に行かないかなと思っていたのですが、
当日昼間埼スタの近所でサッカーの試合をやることになって、別件よりそちらを優先する
ことになったので、埼スタのほうも急遽参戦ということに相成りました。
とはいえ、なにぶん急な話なもので、いつもいっしょに行くメンバーには断られ、
いろんな所へ声をかけた結果、大学時代の後輩(一応♀です)を連れていくことになりました。
彼女は野球観戦は好きだがサッカー観戦の経験はないということで、
連れていくならそういったスポーツ観戦好きの人のほうがいいだろうということで。
またサッカー観戦中はどうしても大声で叫んでしまうので、叫ぶ私に慣れてる人というのも重要(笑)


というわけで試合詳細。
レッズの先発は啓太とアルパイが出場停止なので、右のストッパーは内舘、ボランチは酒井。
その他はナビスコ決勝と同じメンバー。注目していたあと一人のサブメンバー
(残りは都築、堀之内、平川、岡野で決まりだから)には、千島でなく横山を起用。
一方のエスパルス森岡と戸田が出場停止から復帰し、左ストッパーは鶴見でなく池田。
FWは出場停止のチョ・ジェジンに代わり北嶋と、もう一人はアラウージョでなく平松。
フォーメーションは両チームとも3‐5‐2、レッズはトップ下の位置に山田を使い、永井は右サイド。


その陣容で試合が始まったが、レッズはやはり攻めるもののなかなか点が奪えない。
エメルソンも達也もしっかりとエスパルスDF陣にマークされなかなかいい形で前を向かせてもらえない。
両サイドも突破はするが簡単に中に放り込むのみで、大体相手GK(西部だよ、おい)にキャッチされる。
山田や長谷部の中央突破もいまいち不発。さすが老獪なテル・戸田のボランチコンビというところ。
そんな中、前半27分エスパルスが右サイドで太田がネネをぶち抜いて抜け出し、ペナ内で中央にラストパス。
そこへしっかりつめいていた北嶋が右足でうまく合わせ、エスパルス先制。ウッチー寄せきれずだった。
エスパルスはまさにワンチャンスを生かしたという感じ。まさかの展開にスタジアムも一瞬唖然となる。
そしてその後もレッズは攻めるものの得点は奪えず、
逆にエスパルスがカウンターでGKと1対1になる場面もあったが、
そこは山岸のナイスセーブで事無きを得る。そのまま0‐1で前半は終了。


そんな中ハーフタイムに同行者から衝撃の発言。
「私が野球の試合に行くと、いっしょにいた人の贔屓のチームって負けることがすごく多いんですよ〜」
う〜ン、不吉な呪いだ。ただ曰く、「サッカーは初めてだから大丈夫だと思うんですけどね」とも。
いやわからんぞ。うちのチームのは呪いが多すぎる。ハラヒロミといい、大将といい。


そういった不安を抱きながら後半開始。
エスパルスは前半ほとんど機能していなかった久保山(私も存在を忘れるほど(笑))を下げ杉山を投入。
3ボランチのような形になる(ひょっとするとテルトップ下かも)。
前の二人を残して守備を徹底するのか。だがその作戦が裏目になる。
中盤で山田や長谷部がかなりボールをキープできるようになり、レッズにリズムが出る。
ただ2トップは押さえられ、両サイドは相変わらずのため、レッズは局面を打開するため永井に代えて岡野投入。
結果としてこれは成功する。エスパルスを完全に押し込むかたちになり、セットプレーも多くなる。
そして後半23分、コーナーキックのこぼれだま(だったと思うのだが)を酒井が思い切りよくミドルを放ち、
それが相手DFにあたってコースが変わり、ボールはゴールに吸い込まれた。
レッズとしてはラッキーなかたちではあるが同点に追いつくことに成功。
流れを変えたいエスパルスは、沢登アラウージョ高木純平と平松に代え同時投入する。
北嶋とアラウージョの2トップ、ノボリがトップ下、テルが左へ回る。
一方レッズも勝利の為の1点を取るべく、やはり調子のよくない山田に代え横山投入。
横山は大事な試合でJ初出場を果たす。その横山は全く臆することなくいい仕事をする。
後半39分のゴール前のセットプレイ、横山がヘッドで競ってゴール前にトゥーリオへつなぎ、
ルーズになったところをトゥーリオが落ち着いて右足で蹴りこみついに逆転。
スタジアムの興奮は最高潮に達する。私も絶叫ですよ。
エスパルスにはもはや同点に追いつく余裕は残っておらず、そのまま試合終了。
ついに浦和レッズJリーグ初優勝へのマジックを1とした。


まあ全体的な感想としては、心臓に悪いゲーム展開ではあったが、きちんと逆転して勝つところに
今シーズンのレッズの成長ぶりが感じられると思う。今季でも1、2を争う好ゲームだったのではと思う。
同行者の方は幸せですよ。生まれてはじめて見る試合がこんなてに汗握る好ゲームだなって。
とまあチョット恩着せがましいですな。というか私も久しぶりにこんな興奮した気がしますよ。


ただやはり気になることがいくつか。湯浅さんが指摘されていることがまさにそうなんです。
内容はリンク先を読んでいただくとして、私はチャンピオンシップでマリノスとの対戦に不安を感じます。
確かに最近のレッズの攻撃は単独のドリブル突破に偏ってる感じがあります。
また湯浅さん言うところの「相手をうまくワナにはめることができるチーム。
相手の良さを消すゲーム(守備)戦術を忍耐強く機能させられるチーム」の筆頭がマリノスですし。
実際埼スタでの2ndマリノス戦はそういう感じでスコアレスドローだったし、
先のナビスコ決勝もチームは違うが、相手は同じような戦い方をしてきた。
しかも岡ちゃんは1ヶ月に渡って徹底的にレッズを研究し策を練ってくるだろうし。
ついでに主力メンバーは休ませながらコンディションはばっちり整えてくるだろうし。


あともうひとつの不安は、最終ラインの決定的なスピード不足。
今日の失点もネネがスピードで太田にぶち抜かれたところから始まりましたし、
アルパイのスピード不足は言わずもがな、トゥーリオだってスピードはないほうです。
マリノスだったら坂田に対しては非常に不安。ドゥトラや隼磨もいやだなあ。
そうなると前者に関しては神出鬼没の裏への飛び出しが出来球離れのよい山瀬、
後者は相手FWとかけっこをしても負けない坪井がいればなあということになるわけです。
そうは言ってもないものはないのでしょうがないですし、
うちはそれよりも何よりも2ndの優勝のほうが大事ですし。
ともかくあとひとつ、次は駒場での名古屋戦(20日と少し間があきますね)。でも私はチケットない(泣)
う〜ん、こうなるとやっぱスタジアム行きたいよなあ。まあ誰かに相談して見ますかね。